アフリカン・ワームウッド精油

アフリカ漢方の主役。
抗酸化・抗免疫作用が高い薬草の精油。

ヨモギ属のアフリカ固有種の多年草で、アフリカ大陸の山間部に自生します。葉は白銀色の綿毛に包まれていて、1 月~6 月に地味
な黄色い花をつけます。
アフリカの伝統療法に最も使用されている薬草で、免疫作用や抗炎症作用に定評があります。葉の煮汁を飲む、煮出した蒸気に患部を当てるなどの方法で、マラリア、糖尿病、せき、風邪の治療薬として使われています。

基本情報

INCI 名:
Artemisia Afra Leaf/Stem Oil
原産地:
南アフリカ
抽出方法:
水蒸気蒸留法
香り:
深く甘い草本系の香り
入り目:
0.25Kg, 0.5Kg, 1Kg
抽出部位:
葉、茎

特徴・効能

 

アルテミシアアフラ精油は、抗酸化作用と抗免疫作用に優れています。リポソーム内での非酵素脂質の酸化に対抗する作用があります。
また、抗免疫効果に優れた、ルテリオン(フラボンの 1 種)やトリテルペンが高濃度で含まれ、マラリアや結核菌の繁殖抑制の効果が検証されています。
フラボイドの作用による精神安定(鎮静)や中枢神経活性の効果もあります。

検証① 抗酸化作用

DPPH ラジカルによる活性酸素消去能試験により、本精油は不対電子の非特異的ドナーとして機能することで、活性酸素を消去する働きをすることが確認された。
また、デオキシリボース分解試験によると本精油は、ヒドロキシラジカル(活性酸素の1つ)の有効な捕捉剤であり、抗酸化作用が認められた。

出典:south African Journal of botany 75 (2009) 185-195, Artemisia afra : A potential flagship for African medical plans? , NQ Liu, F. Van de Kooy, 2008/Burits, M., Asres, K., Bucar, F., 2001.
The antioxidant activity of the essential oils of Artemisia afra, Artemisia abyssinica and Juniperus procera.
Phytotherapy Research 15, 103‒108

検証② 抗免疫作用

熱帯熱マラリア原虫の増殖評価実験では、ヒポキサンチンを寄生虫の微小培養に添加し、放射性同位元素の取り込みを測定した。本精油には、ルテオリン(1.9mg/g)やトリテルペンが高濃度で含まれており、マラリアへの抗免疫作用が確認された。
また、抗マラリア薬であるメフロキンやクロロキン等よりも、ヒドロキシダバノンが0.1-1.0 ng と高濃度で含まれ、強いマラリア阻害作用を発現するとの結果が報告されている。

出典:A Dube, Thesis, 2006, Uni Western Cape/Yusra Kriel, Thesis , University of Western cape May 2010/ Meryl A Abrahams, 1996, UCT, The PhD thesis from South Africa

トレーサビリティ~生産者について~

生産者は、南アフリカで 1600 年代から続く家族経営の農家で、天然精油を生産しています。農地はレソト王国に近い高地で、冷涼な気候に恵まれています。
精油作りは現在 2 代目で、精油を 9 種類ほど生産する農家です。
自社農園で苗の育成~収穫~抽出までを一貫して行い、品質の優れたオーガニック精油作りに家族全員で力を合わせて励んでいます。

製品用途

●化粧水・乳液・美容液
●ヘアケア
●アウトバスローション・クリーム
●ハンドクリーム
●マスクスプレー など