ミルラ精油

効能_myrrh

砂漠に生きる美しい民族、
ヒンバ族の秘宝

ナミビアのミルラ精油は、北部ナミブ砂漠の野生樹の樹脂から抽出されます。そこに住むヒンバ族の女性は、赤土と脂肪を混ぜた顔料を肌に塗り、髪をドレッド風に塗り固めた、おしゃれな伝統的装いで有名です。ミルラ樹脂は現地で “オムンビリ” と呼ばれ、その顔料に加える香料として愛用されています。香り高いこの天然顔料は、水のない砂漠で彼女達が肌を守る秘訣なのです。

基本情報

INCI 名:
COMMIPHORA MYRRHA OIL
全成分表示名称:
モツヤクジュ油
原産地:
ナミビア
抽出方法:
水蒸気蒸留法
入り目:
0.1Kg, 1Kg
抽出部位:
樹脂
香り:
爽やかでスパイシーな上品さのある香り

特徴・効能

本精油は、自然のお香のような上品さと甘さのなかに野生味がある香りで、気分をリラックスさせる効
果があります。ミルラ精油イラスト
ミルラ精油にはα- ピネーネ及びβ- ピネーネやヘプタンをはじめとするテルペノイドが豊富に含まれ、抗菌および抗炎症作用があります。
また、テルペノイドにはストレスから細胞を保護する働きがあり、活性酸素に対抗する働きが期待できます。

検証① 抗菌作用

本精油は、カンジダ菌、大腸菌、肺炎桿菌、黄色ブドウ球菌に対して、10 mg ml-1 の濃度で、抗菌活性を持つと確認された。最も活性が高かったのは黄色ブドウ球菌で、最小発育阻止濃度(MIC)は 8 mg ml-1 であった。
また、精油がバイオフィルム形成を抑制する効能を評価した。
その結果からは、93%(肺炎桿菌)から 99%(カンジダ菌)までの良好なバイオフィルム抑制が確認され、精油の持つ抗菌作用が示唆された。
出典:J. Sheehama, C. Mukakalisa, et al, Chemical characterization and in vitro antioxidant and
antimicrobial activities of essential oil from Commiphora wildii Merxm. (omumbiri) resin,
Flavour Fragr J. 2019;1‒11.

ミルラ精油_最小発育阻止濃度(MIC)表

検証② 抗酸化作用

ナミビア・ミルラ精油の活性酸素消去能を DPPH ラジカル消去活性により評価した。
半値最大阻害濃度(IC50)が 0.2257 mg ml-1 となり、本精油が良好なフリーラジカル消去作用を持つと確認された。さらに、精油の抗酸化力を還元力で評価した。
その結果、精油の濃度が高くなるにつれて還元力が増加することが観察され、本精油の抗酸化効果が確認された。
出典:J. Sheehama, C. Mukakalisa, et al, Chemical characterization and in vitro antioxidant and
antimicrobial activities of essential oil from Commiphora wildii Merxm. (omumbiri) resin,
Flavour Fragr J. 2019;1‒11.

精油濃度と還元力効果グラフ

トレーサビリティ~生産者について~

ミルラの採取はヒンバ族の伝統の一部です。
女性達は生活の知識として、娘達に採取場所や使い方を伝授します。
その精油は女性達の貴重な現金収入として、雇用創出と伝統保護に貢献しています。
生産会社は、採取地域をコミュニティの森として保護し、ヒンバ族リーダーと共に、自然を枯渇させない持続的な調達ルールを取り決めています。
地面からのみ樹脂を採取するなど、その方法を収穫に参加する女性達に啓蒙しています。
集めたミルラは、コミュニティ工場で、100%天然精油に仕上げられます。

アフリカ女性image

製品用途

●化粧水
●フェイスクリーム
●美容液、ブースター導入液
●フェイスオイル、バーム
●アウトバスローション、クリーム
●ハンドクリーム
●ボディクリーム、オイル
●リップケア・リップクリーム
●ネイルケア
●洗顔フォーム、洗顔石鹸  など